ミネラルって何?

あらゆる物質をつくる基本単位が元素です。
人体を構成する元素は約60種類あり、そのうちの酸素・炭素・水素・窒素の四元素で全体の約96%を占めています。
この四元素を除いた残りの約4%にあたる元素を総称してミネラル(無機質)といいます。
ミネラルは微量ながらも体の健康維持に欠かせない栄養素ですが、体内で合成することができないため、食事からとることが必須です。

ミネラルの働きは

栄養素を体の中で有効に利用するために身体の調子を整える潤滑油のような働きをしているのが、ビタミンとともにミネラルです。

ミネラルは、タンパク質、脂質、炭水化物の分解や合成を助け、
基礎代謝、新陳代謝、エネルギー代謝を促し、
体の機能や組織を調節・強化し、心身のバランスを正常に保つ役割をしています。

細胞の浸透圧や水分量、体液量、酸性とアルカリ性など を調整する働きもします。

ミネラルが不足すると、この働きがうまく行われず、体にさまざまな不調が起こってくるのです。

ミネラルが不足してくると

貧血からイライラ、骨粗しょう症など様々な症状が

厚生労働省から発表されている、日本人の食事摂取基準(2015 年版)と平成27年国民健康・栄養調査の結果を比較すると摂取量が不足しているミネラルが多いことが明らかになっています。

ミネラル不足は鬱や低体温、貧血、肌荒れや肩こり口内炎、体重増加、免疫力にも関わってきます。
その他にも疲れやすく集中力がなくなったり、イライラしやすくなったりします。
また、甲状腺腫などの欠乏症や、骨粗しょう症になるなど、さまざまな症状が発生してくるのです。

具体的にはどんなもの?

ミネラルは、生体を構成する主な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の元素のことで、無機質ともいいます。 
人間の体には「 必須ミネラル 」と呼ばれる16種類のミネラルが必要とされており、1日の必要量に応じて「 多量ミネラル(7種類) 」と「 微量ミネラル(9種類) 」に分けられます。

なぜ必要?

ミネラルにはそれぞれ大切な働きがあります。 
主な役割は、 基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促す、体の機能や組織を調節・強化し、心身のバランスを正常に保つなどがあります。様々なミネラルの働きによって体の健康は保たれています。

代表的な働き

以下では主要ミネラルや微量ミネラルの主な働きを一覧表にしています。

主要ミネラル

効果や働き
ナトリウム体内の水分の調整や、PH(ペーハー)を正常に保ち、筋肉や神経の伝達などの働きを正常に保つ。
マグネシウム血管収縮、硬化の抑制、血圧や血糖値を下げることにより、疾患を予防する。
カリウム脳や心臓、筋肉などの神経組織の収縮活動を正常に保つ。
カルシウム骨や歯をつくる細胞の形成やビタミンやミネラルの代謝、精神の安定。
リンDNA(核酸)の構成や脳や神経、細胞の機能を維持、骨や歯をつくる細胞の形成。
硫黄アミノ酸やビタミンB1の構成要素のうちで、毛・爪・皮膚などの細胞分裂や成長発育の維持。
塩素胃液を作る機能や調整の維持や肝機能の代謝促進。

微量ミネラル

効果や働き
クロムインシュリンの活性化し体内の糖質・脂質・コレステロールの代謝を助けることで糖尿病や成人病予防につながる。
マンガン骨や歯をつくる細胞の生育促進や糖や脂質の代謝。
コバルトビタミンB12の生成や、ヘモグロビンを作ることによって造血を助ける。
セレン体内の抗酸化作用や女性ホルモンのバランスを整える、ビタミンEの活性。
モリブデン体内の糖質や脂質の代謝の促進、体内の鉄分利用を高める。
ヨウ素甲状腺ホルモンのを合成。
赤血球のヘモグロビンを作る働きや酸素を肺に取り入れる、筋収縮の代謝を助ける。
銅は骨の形成や血液中の鉄分の働きを助ける。
亜鉛新陳代謝を高める、タンパク質の合成の促進、抗酸化作用、免疫力を高める、アルコールの分解代謝の促進など。
シリカ肌の保湿、骨、毛髪、爪、コラーゲンなどの再生・構築・補強・維持をサポート。
  • 効果、効能、また過剰摂取量や副作用については個人差や異なる見解もあります。

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